イオンシネマがルール改正をした理由

今回、イオンシネマに飲食物持ち込み禁止にした理由を問い合わせたところ、イオンエンターテイメント広報より以下のような回答があった。

「イオンシネマで購⼊された飲⾷物以外のにおいや⾳が劇場内では他のお客さまのご迷惑になる場合があり、一部のお客さまからご意見もあったため、以前から検討を重ねてまいりましたが、この度お持ち込みをご遠慮いただくこととなりました」

イオンシネマで販売されているポップコーンセット(850円~)(イオンシネマ公式サイトより)
イオンシネマで販売されているポップコーンセット(850円~)(イオンシネマ公式サイトより)

まさに、ネット上で言われていたさまざまな問題について、ついに公式が動いたというかたちだ。

映画館で静かにスタバを楽しんでいた人にとっては残念だが、ルールでは問題ないからといって、マナー違反者が続出すれば、ルールそのものを変えざるを得ない。

だがこの映画館の鑑賞マナーをめぐっては、さらに難しい問題が存在している。いくらルールで持ち込み禁止にしたからといって、持ち込みがなくなるわけでもないのだ。

イオンシネマで販売されているジュース(イオンシネマ公式サイトより)
イオンシネマで販売されているジュース(イオンシネマ公式サイトより)

TOHOシネマズや109シネマズでは以前より、館内で購入した飲食物以外の持ち込みを禁止にしていたが、バッグに忍ばせるなどして映画館に持ち込んでいた人がいるとの目撃談が今現在も相次いでいる。

しかしだからといって、映画館に入る客のバッグを確認し、いちいち持ち物検査をしていたらキリがないうえ、たとえ堂々とお菓子を持ち込んでいる人がいたとしても、「映画館で食べる気はない」と言われてしまえば、スタッフがどうすることもできない。

もちろん、本当に館内で食べる気はなく、お菓子や飲み物を持ち歩いている人もいるだろう。

もし飲食物を持ち込みしている人を目撃した際、イオンシネマは今後、どのような対応をとる予定なのかを聞くと、「個々のお客さまの事情もございますので、ご事情をお伺いのうえ、当館では持込ご遠慮の協⼒をお願いしている旨をお伝えいたします」とのことだった。