旧事務所時代は年間3人が最多だったが…

「SMILE―UP.(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)」の所属タレントらを引き継いだ新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」が本格的に業務を開始して、早5か月弱。激変するアイドル業界で、STARTO ENTERTAINMENT所属のアイドルの結婚ラッシュが続いている。

1月/KinKi Kids・堂本剛がももいろクローバーZ・百田夏菜子と結婚
1月/KAT-TUN・中丸雄一が元日本テレビアナ・笹崎里菜と結婚
3月/NEWS・加藤シゲアキが一般女性と結婚
3月/NEWS・小山慶一郎がAAA・宇野実彩子と結婚
6月/Hey! Say! JUMP・有岡大貴が俳優・松岡茉優と結婚
8月/Hey! Say! JUMP・八乙女光が一般女性と結婚

旧事務所時代、所属タレントの結婚は2021年の嵐・櫻井翔、相葉雅紀、V6(当時)・坂本昌行の年間3人が最多だったことを考えると、過去最多を更新した。

旧ジャニーズ事務所
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STARTO社となって社風や契約内容が変わったことで、タレント個人の意思が尊重されやすくなったことは想像に難くないが、アイドルが自由意思で恋愛・結婚できるという環境には賛否両論あるだろう。

まず人権問題の見地から論ずるなら、恋愛・結婚を禁止することは憲法上の幸福追求権を侵害しているという考え方があり、自由に認められて当然という答えになる。

ただ、それが前提ではあるものの、アイドルマネジメントというビジネス、そしてアイドルという職業は特殊であるのも事実で、忌憚なく言うならば疑似恋愛相手としての需要と供給で成り立っている側面も否定はできないはず。

「疑似恋愛を提供するサービス」だと仮定するなら、恋愛スキャンダルが出てしまったり、ましてや結婚が発表されたりすれば、サービスのバリュー(価値)が下がってしまうので、ファン離れを引き起こしかねない。そのため経営側が、タレントの結婚は利益の減少リスクが非常に高いと考えるのも当然だろう。