若い女性がかわいいウェアを気軽に着られない

テニスといえば、女の子がスコートをひるがえしコートを駆ける——そんなイメージを抱いている人は、少なくないかもしれない。今年公開された映画『チャレンジャーズ』でも気鋭のハリウッド俳優・ゼンデイヤがクールなテニスルックを披露したことで話題にもなった。

プライベートでもテニスを愛している俳優・ゼンデイヤ 映画『チャレンジャー』のフォトコールにて2024年4月 写真/shuterstock
プライベートでもテニスを愛している俳優・ゼンデイヤ 映画『チャレンジャー』のフォトコールにて2024年4月 写真/shuterstock

テレビで中継されるテニスの国際でも海外の女性選手たちはスポーツドレスやスコートを着こなしているが、現実の日本のテニススクールでは、そのような姿を見ることはあまりない。

かつて若者を中心にブームを誇ったテニスだが、現在コートに通うのは若い頃からテニスに親しんできたテニス愛好家たち。もちろんいくつになってもスポーツを楽しむことは素晴らしい。

だが若い女性も含めて楽しまれているゴルフとは違い、社会人になると極端に若い女性の競技人口が減ってしまうのがテニスの現状だ。

そのため新しくテニスを始めたい、あるいは久しぶりにテニスを楽しみたいと思った若い女性たちが、かわいいウェアを着たくとも気後れしてしまう空気が存在しているという。

「若い女性だけでテニスをしているサークルは、私が知る限りありません。男性がいるから着れないということではないのですが、短いスコートなどは浮いてしまいますよね。同世代でかわいいウェアを着てわいわいテニスを楽しめる環境があればいいなとはずっと思っていました」(中西さん)

普段はユニクロの店長として働く中西さん 全国選抜団体優勝の経歴を持つ
普段はユニクロの店長として働く中西さん 全国選抜団体優勝の経歴を持つ

そんな若い女性たちの要望に応えるかたちで、テニスインフルエンサーの宇野真彩さんが『テニス女子サークル』を立ち上げた。どんな経緯でサークルが立ち上がったのか、宇野さんのキャリアとともに話を聞いた。