Baseball5とは?
キューバで生まれた「クアトロ・エスキーナ」と呼ばれる、手打ち式野球の進化版で、ボールひとつあれば、いつでも、どこでも、楽しめるという、新感覚の都市型スポーツ。
フィールドは、野球の内野より狭く、18メートル四方とコンパクトで、フィールド上にいる選手は、男女各2人以上で、合わせて5人。
バッターは、ゴムボールを自らトスして手で打つが、本塁から3メートル以上離れた場所でバウンドさせなければならないため、ホームランは、アウト!
試合時間は、1試合20分ほどと短く、その分スピード感に溢れている。
誕生して間もない競技だが、すでに世界100ヵ国以上でプレーされており、2026年にセネガルのダカールで開催されるユースオリンピックの公式種目として採用されることが決定している。
私、本番に強いんです
――第1回Baseball5日本代表決定戦、優勝おめでとうございます。
有り難うございます!
タイブレークまでもつれ込んだ準決勝をなんとか勝ち切れことで、チームにも勢いがついて。決勝は、いい緊張感の中で戦うことができました。
――優勝する準備はできていた?
準決勝で戦った大学生中心のチーム、ジャンク5と、決勝を戦った、日本で唯一WBSC公認ベースボール5インストラクターの資格を持つ六角彩子さん率いる5STARs、そして、私たち東京ヴェルディ・バンバータが、3強と呼ばれていて。
そのひとつ、ジャンク5との準決勝を前に、“いやだなぁ”“やばいなぁ”と思う反面、“ここを勝てたら優勝もあるよね”という気持ちも、どこかにあったと思います…というか、ありました!
――準決勝、決勝ともにヒットを放ち、チームの勝利に貢献。稲村亜美の代名詞である“神スイング”炸裂です。
いや、そこは…運が良かっただけです(苦笑)。
特に守備に関しては、準決勝でも、決勝でも、相手チームは、みんな私を狙ってくるのがわかっていたので、ずっとドキドキのしっぱなしでした。
――それは…?
何度も戦っているので、お互い、手の内を知り尽くしていて。だから、みんなわかっているんですよ、東京ベルディ・バンバータの穴は、稲村亜美だって(苦笑)。
実際、チームメイトがうますぎるというのもあるんですけど、比べると、私だけ一段も二段もレベルが低いですから。ただ…………。
――ただ?
準決勝でも、決勝でも、私は、ノーエラー!
運が味方したというか、奇跡が起きました(笑)。