政見放送ではジョーカーに扮しゲラ笑いを続ける河合氏

「NHK党党首の立花孝志氏らは、党の代表権や資金を巡って争っている『みんなでつくる党(みんつく党)』の大津綾香党首の写真を使い、『大津綾香さん! 債権者が困っています お金を返してください!』と書いたポスターを大津氏の事務所や自宅の近所の掲示板に貼りまくるという行動に出ています。

NHK党はすでに、女性用風俗店の宣伝チラシポスターや出会い系サイトへ誘導するQRコードが書かれたポスターを貼り出し、風俗店ポスターで警視庁から警告を食らっていますが、今度は選挙ポスターを使って個人攻撃を始めたとの批判の声が上がっています」(社会部記者)

東京都千代田区の「みんなでつくる党」本部の近所に貼り出された大津氏を攻撃するポスター(撮影/集英社オンライン)
東京都千代田区の「みんなでつくる党」本部の近所に貼り出された大津氏を攻撃するポスター(撮影/集英社オンライン)

大津氏は、掲示板を利用した立花氏らの行動について「風俗チラシ(を貼る)とか(ポスター枠を)販売するとかし、今度は誹謗中傷。大きな人権侵害で、一昔前の反社でもやらないようなことをやってらっしゃるわけですよね」と静かに怒りを示した。

さらに、すでに警察には相談しているとし「信用棄損であり名誉棄損であるというところは、証拠をまとめて速やかに警察に持って行く段取りになっています」とも述べた。27日には記者会見を開き、対抗策を正式に表明する見通しだ。

立花氏はこれまで、選挙費用を節約するため掲示板をやめようという主張を知ってもらうため、掲示板の多くのスペースを確保し、それを党への「寄付」の形で使用希望者に販売すると説明していた。

しかし26日、「なぜ、ポスタージャックしたのか?」との書き出しで始まるXのポストでは、NHKの政見放送に立候補が次々出演して「NHKをぶっ壊す! NHKに受信料支払う人は馬鹿!って拡散したかった!」と説明。

「ポスタージャックするのではなく、NHK政見放送ジャックするのが目的! ポスター掲示板は政見放送についてくるオマケみたいなものだから、販売しただけ!」

ともつづり、政見放送ジャックが主目的だと言い始めた。

NHKの政見放送でゲラ笑いする河合悠祐候補(NHKより)
NHKの政見放送でゲラ笑いする河合悠祐候補(NHKより)
すべての画像を見る

25、26日にNHKが放映した政見放送では、その言葉通りNHK党の候補者が「NHKをぶっ壊す!」と連呼。エロポスターを貼り出して叱られた河合悠祐候補もますます意気盛んで、政見放送ではジョーカーに扮しゲラ笑いを続ける不気味な時間を創り出した。

街角の掲示板にとどまっていた狂乱の光景が、これから公共の電波に乗って拡散していくのだろうか……。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班