霜降り明星・粗品の毒舌が止まらない

元雨上がり決死隊・宮迫博之を「先輩じゃないすよ、アイツもうやめてんから」などとディスり、元SMAP・木村拓哉を公称身長は盛っていて実際もっと背が低いかのように揶揄し、2人体制となったKing&Princeを「今のキンプリ誰が見るねん」などとコキおろす。

ほかにも『THE SECOND~漫才トーナメント』(フジテレビ系)については、15年以内に成功していない芸人たちの大会だとしたうえで「微妙やなぁ」と腐していた。また、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)は審査員の平均年齢が50歳をゆうに超えていることを踏まえ、「年寄りすぎ」「(出場者たちが)かわいそう」とも指摘していた。

そういった歯に衣着せぬ物言いはもともと粗品のキャラクターとして認知されていたが、近頃はその毒舌ぶりが加速。彼にディスられたタレントのファンを中心に、“粗品アンチ”が急増している印象である。

そこで思い出されるのがダウンタウンの松本人志だ。

天才・松本も若かりし頃は他者を貶めるような暴言を数多く放っていた。

松本の毒舌には枚挙にいとまがないが、たとえば1994年に発売され250万部を売り上げた松本の著書『遺書』(朝日新聞社)では、下の世代のお笑い芸人を腐す文脈で、ナインティナインのことを「ダウンタウンのチンカス」とこきおろしていた。

『ABCお笑い新人グランプリ』(朝日放送)など、関西の賞レースで審査員を務めていた作家・藤本義一氏に対しても、「素人以下」「笑いに携わるのをやめなさい」などと酷評していたのだ。

集英社オンラインでは過去に松本人志の『遺書』を考察した記事も。『松本人志が31歳で書いた『遺書』。M–1誕生前の注目発言や「大阪の芸人は二度売れなくてはならない」といった名言オリジンから感じる“松っちゃん”の真実の顔』
集英社オンラインでは過去に松本人志の『遺書』を考察した記事も。『松本人志が31歳で書いた『遺書』。M–1誕生前の注目発言や「大阪の芸人は二度売れなくてはならない」といった名言オリジンから感じる“松っちゃん”の真実の顔』
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これは松本の過激発言のほんの一部だが、今の粗品と当時の松本の“毒舌レベル”には近いものがある。

両者とも20代後半という若さで笑いの才能を高く評価されていたわけだが、毒舌を振りまいている粗品は現在31歳で、くしくも松本が『遺書』を刊行したのも31歳。符合する点はとても多い。

しかし当時の松本は、今の粗品ほどアンチは多くなかったのではないだろうか?