「サンロクのヤカラたちって結束力が固くて仲間をかばいあう」
現場は神居古潭(かむいこたん)地区の神居大橋。被害者の魂に手を合わせに来たという旭川市の男性は、こう語った。
「高校生が転落させられた神居古潭は昼は観光スポットですが、夜は若者が集う心霊スポットみたいになっています。それに鳴門海峡ほどではないけど川に渦ができるので、昔からヤンキーやヤカラたちの間では『あそこに人を投げ込んでも沈んで石の間に引っかかって上がってこない』なんて言われていた場所なんです。
だからこそ内田容疑者たちはあの場所で転落させたんだと思いますよ。仮に遺体が上がったとしても自殺で処理される可能性が高いってふんだんじゃないですかね。
この考え方っていわゆるサンロクに出入りするヤカラの連中の考え方と似ているんですよ。あのあたりのビルの非常階段から誰かを突き落としても、酔っ払いの転落死で処理される可能性が高いと踏んで突き落とす、という発想。いちかばちかすぎるって? それがサンロクのヤカラたちって結束力が固いから絶対に仲間が“うたわない”って信じている。だからトラブルがあったとしてもそれが漏れづらいんです。みんなが仲間をかばって逃がそうとする。そういう文化が根づいているんですよね」
何を思って愚行を重ねたのか。認否を含めていまだ明らかにしていない道警の厳しい取り調べが、連日続いている。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班