誹謗中傷・名誉棄損の「きなこもち」は
母親と2、3度顔をあわせた程度
2021年4月15日、「文春オンライン」が一報を報じた“旭川いじめ事件”。報道後、記事はまたたく間に拡散し、ネットの声が市政を動かした。現在、旭川市長直属の新たな第三者委員会が設置され、教育評論家の尾木直樹氏をはじめ、複数の有識者たちが爽彩さんの亡くなった経緯といじめとの因果関係について再調査を進めている。
「前市長が設立した旧・第三者委員会は、学校や教育委員会に近い人員で設置され、学校にとって不都合なことは表記されていなかった。調査はズルズルと引き延ばされ、遺族は落胆していました。しかも娘の無念をはらそうと母や遺族、支援者が動くとネットの掲示板やSNSに事実無根のデマを何度も書き込まれる。陰湿なカキコミは今も続いている」(支援者)
インターネット上の投稿で名誉を毀損され精神的苦痛を受けたとして、爽彩さんの母親は投稿した女性に対し、約253万円の損害賠償を求めて旭川地裁に提訴した。
訴状によると、被告のSNSのハンドルネームは「きなこもち」。旭川市内在住の40代女性で、母親とは2、3度顔をあわせた程度の“顔見知り”だという。
以下は、「きなこもち」のTwitter投稿文である。
《家の中がゴミ屋敷化してた時期がありました。靴を履いて家に入ってた状態。最終的には家で生活できず娘と車中泊の生活。殴る蹴る等の虐待さえなければそれでいいんでしょうか?》
《だから言ってるんですよ。家庭にも問題もあったって。昔から知り合いだったり、身近な人で知ってる人は多いんです。みんな「またか」「やっぱり」って思ってるから発言しないだけです。本人と身近じゃなく何も知らない人達が否定してるだけです》