Y氏を直撃「関根容疑者から確かに話はされた」

さらに捜査本部が注目するのが、佐々木容疑者がキャッチをしていたバーの関係者で、現在は宝島さんの店が集中する通称「宝島ロード」から離れた場所にクラブを構えるY氏だ。捜査本部は、街頭の防犯カメラに関根、佐々木両容疑者と話し込む姿が映っていたY氏が「自分は佐々木より前に関根から依頼を受けた」と周囲に話しているとの情報を入手。

集英社オンラインも捜査本部がこの情報で関根容疑者の包囲網を狭めたことを察知し、Y氏への接触も試みていた。連休で閉めていた店を再開した5月8日にY氏を直撃すると、「関根容疑者から確かにそういう話はされて」と認めた。

金髪に髪型をかえた佐々木容疑者(撮影/村上庄吾)
金髪に髪型をかえた佐々木容疑者(撮影/村上庄吾)

Y氏はまず「結論から言うと僕は何も関係ありません。(関根容疑者とは)僕が前に仕事で出入りしていたバーのすぐそばに(サンエイ系列の)店があったので、自然と会いますよね」と関根容疑者との交流を説明した。

その上で、関根容疑者が今回の事件を計画しているようなことを話していたか、と尋ねると「確かにそういうニュアンスの話はされました。ニュアンスは出ましたよ。だけど俺は関係ないです。ぶっちゃけ言って…あっちが勝手にやったことであって」と自身の関与は強く否定した。

そこで、どのような“ニュアンス”の話があったのか、と問うと、Y氏は依頼の核心を口にした。

「とりあえず、『お願いしたいことがある』って。で、内容は『コロし…、消してほしい人がいるんだよね』って…。消してほしいっつうか、話してほしい人がいる、会って…って。で、結果何するんだ、ってことじゃないですか。無理じゃないですか、話聞いても。俺も仕事あるし、とりあえず面倒くさいので『いいです』って断ったんです」(Y氏)

宝島夫妻(知人提供)
宝島夫妻(知人提供)