セラピストを信用して追加で入金

2023年初頭からこのセラピストAのリピーターになっていたアツコさんは、彼を“応援したい気持ち”から同年5月に3万9000円と96万1000円を2回に分けて、合計100万円手渡しで入金。

さっそく6月に、前入金分で15時から翌12時までの21時間のサービスを受けるものの、Aが酔いつぶれたため深夜1時に解散。11万円分(120分2万2000円×10時間分)を前金から消費したのみで、その後、前入金した分のサービスは受け入れてもらえなくなった。


店の2周年を祝うイベントでセラピストとツーショットで笑顔のアツコさん

店の2周年を祝うイベントでセラピストとツーショットで笑顔のアツコさん

「それなのにAは『ランキングを上げるためにもっと事前に入金してほしい』と言うのです。私は『12月までに必ず前金分のサービスを提供する』というAの言葉を信じて、10月に追加で35万円を手渡しました」

LINEのやりとりでセラピストは「入金分は必ず時間をつくる」としていたが…
LINEのやりとりでセラピストは「入金分は必ず時間をつくる」としていたが…

この時点で未消費の前金は120万円以上にも膨らんだが、前入金分のサービスが提供されないという状況は一向に変わらない。そもそも最初の1、2回以外、居酒屋やカラオケデートばかりで性的サービスをしてくれることもなかった。

そんな扱いに業を煮やしたアツコさんは、Aの所属する店舗の店長にクレームをつけたのだが……。

「店長は『仲直りしてね』と、まともに取り合ってくれず、私からクレームがきたことを知ったAは『もう俺たちは会わないほうがいいと思う』とまで言ってきたんです」

ここでようやく目が覚めたアツコさんは返金を求めるもAからは「お店とやりとりして」と言われ、店長からは「応じられない」と一蹴された。都内の警察署に駆け込むも、「刑事事件としては扱いづらい」ということで、現在弁護士に相談中だが進展はないという。

店舗へクレームを入れたらAからは縁を切ろうとするメッセージが
店舗へクレームを入れたらAからは縁を切ろうとするメッセージが

「必ず時間をつくると約束してくれたから、信頼関係のもと入金したのに、これじゃ債務不履行ですよね……。最初からサービスが受けられないとわかっていたら、私だって入金しなかったかもしれないのに」(アツコさん)