ストロング系を1日8~10本も飲む男性が登場

一方で、依然としてストロング系を心のより所にしてる人もいた。

「味もアルコールっぽくておいしくないし悪酔いもするけど、職場でイヤなことがあった夜や投げやりな気分の日はたまに買っちゃいます。何缶も飲むのは面倒くさいし、ひと缶で勝負つけたいんですよ(笑)。
まぁ、なくしたほうが世のためにはなると思いますけどね」(赤羽・30代女性・職業非公表)

「イヤなことがあった日は飲む」という30代女性
「イヤなことがあった日は飲む」という30代女性

また、「これを飲むと明日への不安もすべてなくなる」と話すのは上野公園で「-196℃ ストロングゼロ」を飲んでいた、とび職の50代男性だ。

「いつも現場が夕方には終わるから、それから寝るまでだいたい8〜10本くらいストロング系を飲んでる。別にうまくはないけどアルコールの“キック感”がいいんだわ。
少しでも度数の高いお酒を買ったほうがお得だから、発売されてからずっとこんな生活。タバコも1日1箱吸うけど、健康診断に引っかかったことはないし、このとおりピンピンよ!
ストロング系がなくなる? 別になんとも思わないね。今後は少し酒代がかさむけど、5%の缶チューハイに焼酎足して飲むだけだし」

強烈な“ストロングライフ”を送る50代男性
強烈な“ストロングライフ”を送る50代男性
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それぞれ理由は異なるものの、ストロング系がなくなったら困るという人は意外にもほとんどいなかった。各社の撤退も、厚労省のガイドライン発表も、タイミング的には間違ってなかったのかも。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班