最初は飲み物だった? コンビニには並ばなかった可能性も…

――「inゼリー」開発初期は、ゼリーの発売の前に、ドリンクタイプの商品を発売していたというのは本当なのでしょうか?

本当です! 当時は、健康事業の拡大を進めていまして、缶入りのドリンクとして発売したんです。ただ当時の担当者によりますと、あまりウケがよくなかったらしく……。

というのも、缶は一旦開けてしまうと持ち運びづらくなってしまい、さらに運動をしながらだと飲むのにも不便だったため、スポーツ用には不向きだったようです。そこから社内で既にノウハウがあった“ゲル化技術”を用いて、手早く摂取できてお腹に溜まりやすいゼリー飲料の開発へと舵を切ったんです。

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現在は、ローヤルゼリー入りの高級タイプ「ローヤルゼリーゴールド」も発売

――アスリートからのちょっとした要望に耳を傾け、商品の方向性が変わった、と。こうして生まれたのが「inゼリー」で、コンビニやスーパーに並ぶようになったんですね。

でも実はコンビニやスーパーに卸す予定はありませんでした。あくまでアスリート向けの商品で、一般のお客さまからのニーズはないと思っていたため、フィットネスジムやプールなどで販売する予定だったんです。

ですがあるとき、とあるコンビニのバイヤーさんに「inゼリー」のコンセプトに共感いただいたことがきっかけでコンビニでも置くように。その後すぐにビジネスパーソンの方々からよく購入されて、一気に販路を拡大できたんです。