なぜおじさんたちは“若い女性”を求めるのか
合コン場所を、飲食店から直前にホテルへ変更され「先輩がいるからドタキャンは勘弁してくれ」と念押しされたことがある。おそらく合コンという皮を被せた先輩への“あてがい”だったのだろう。この誘いを断ったときのLINEをX(旧Twitter)で投稿したところバズった。
私はこの誘いをはっきりと断ることができた。それは私が飲み会の場数を踏んでいるからであって、正直、全ての女性にできることではないだろう。
私の体感では、特に40歳以上の男性にこういった「飲み会に若い女性を求める人」が多く、それだけでも面倒なのに、キャバクラやガールズバーといったお店に行くのではなく、部下が呼んだ“素人女性“を求めるのだからタチが悪い。素人とはいえ「接待」をさせられているにもかかわらず、「仕事じゃないのにこんなよくしてくれるのだから、自分に好意があるに違いない」といらぬ勘違いまで起こされるのだから、女性としては地獄でしかない。
女性側からすると、知らないおじさんにふりまいた愛想の対価が食事代とマンスプ(マンスプレイニングの略)なのだから、まったく割に合わない。しかも飲み会後は、「何か罰を受けなければならないような悪いことしたっけ…」と、思わず己の行動を振り返ってしまい、自己肯定感まで下げさせられる。
私はレンタル彼女として多くの男性とお話する立場なので、このことに関して依頼者さんに意見を聞いたことがある。
「どうして男性って、飲み会に女の子を呼びたがるの?」
「だってほら、女の子って笑顔で相槌打ってくれたり、質問してくれたりするでしょ? だから話しやすい雰囲気になって、楽しくなるんだよね。『すごーい!』とか言われたら、男は単純だからすぐうれしくなっちゃうしね(笑)」
なるほど。たしかに女性のほうが聞き上手は多いのかもしれない。しかしそれなら後輩力の高い聞き上手な男性を連れていくか、上司自ら飲み会の作法を部下に教育すればいいのに、と思った。
しかし、理由はそれだけではないようだ。別の依頼者さんと話していたときに判明した。
「『今日、お持ち帰りできるかもしれない』という状況が楽しくて大好きな男って多いんだよ。腕の見せどころだ、って思っていたり」
あれか?お得意の「男には狩猟本能が〜」的なやつか? 実に迷惑な話である。