岸田政権のいいところは?
自民党支持者から見ても岸田首相の政権運営は目に余るものが多かったのだろう。なぜここまで支持されない政権になってしまったのか。
「“増税メガネ”と揶揄されている通り、物価高で苦しんでいる国民が多いにもかかわらず、さまざまな増税策を推進しようとしていることが大きいです。中でも、反対意見が多かったインボイス制度を強行したことはまずかった。
インボイス制度が施行されたことにより、ただでさえもお金がない弱小零細企業から税金を取り、さらにはレシートごとに登録番号を入力したり、契約業者や個人事業主にインボイスに登録しているかどうかを確認したりなど、煩雑すぎる事務手続きが必要になりました。メリットがほとんどなく、国民を苦しめる制度といえます」
増税推進だけではなく、「大阪万博の強行や防衛費増税など、国民が望んでいない政策は枚挙にいとまがありません。岸田政権を嫌いになる国民は増え続けるでしょう」と、ちだい氏は重ねていう。ちなみに、岸田政権で評価できる点を聞くと「批判ばかりしたくはないのですが、それでも全く見つからないんですよね」と困り顔を見せた。
解散のタイミングはもう間もなく
パー券問題が今現在大きな注目を集めており、このままではますます不支持率は高まりそうである。このように国民の信頼が落ちつつある現状ではあるが、解散総選挙を実施して何とか政権を繋ぎとめようとするかもしれない。解散する可能性について聞くと、「『この時期に100%解散する』とは言えませんが」と答えつつ、「2024年1月の国会が始まるのと同時に冒頭解散するかもしれないです」と予想する。
「2024年の通常国会では、野党から確実に公職選挙法違反疑惑を追及されます。自民党としても、これ以上追及されたくなく、追及されればされるほど支持率の低下は免れない。岸田政権としても自民党としても延命するために、今回の騒動を有耶無耶にできる最高のタイミングは1月しかありません。冒頭解散する可能性が高いです」