超音波療法で膣をアンチエイジング
「膣活」や「膣トレ」といったワードが一般用語となって久しいが、女性の膣に関する医療も年々、進化。コロナ禍で“おこもり美容”なんて言葉が流行ったが、この間、膣ケアに勤しむ女性も少なくないのだとか。そんな中、今、婦人科形成の分野で注目されている施術が、膣のアンチエイジングだという。
――膣のアンチエイジングとは、いったいどういうものなのでしょうか?
大きくわけてふたつあります。まずひとつが書籍『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』で登場人物のビシュネルが受けたレーザー療法の「モナリザ・トリートメント」。日本では「モナリザ・タッチ」と呼ばれ、炭酸ガスレーザーで膣内を照射し細胞を活性化することで、膣内のコラーゲン生成を促す治療法です。
そしてもうひとつが、当院で取り扱っている超音波療法の「ウルトラヴェラ」です。これは皮膚を切らずに顔のシワやたるみをリフトアップできると人気のHIFU(ハイフ)の膣バージョンですね。
――レーザー療法と超音波療法…これらは一体どう違うのでしょうか?
レーザー療法の「モナリザ」は膣上皮に照射し、潤い不足による性交痛や匂い、痒みを改善します。超音波療法の「ウルトラヴェラ」は「モナリザ」よりもさらに深い筋層にも照射して膣内を引き締めるので、尿漏れや湯漏れ(膣内に湯が入り、お風呂上がりに膣から湯が流れ出ること)にとても効果的であると言えます。