超音波療法で膣をアンチエイジング

感度を高めたい女性が殺到中! 記者が体験した最先端の「膣アンチエイジング治療」_1
宮本亜希子院長。産婦人科医として分娩の現場に立ち会った後、東京美容外科に婦人科医として勤め、今年4月開院の新宿ピルクリニック院長へ。東京美容外科のYouTubeでは“あっこ先生”として、NGなしの軽快なトークで親しまれていた

「膣活」や「膣トレ」といったワードが一般用語となって久しいが、女性の膣に関する医療も年々、進化。コロナ禍で“おこもり美容”なんて言葉が流行ったが、この間、膣ケアに勤しむ女性も少なくないのだとか。そんな中、今、婦人科形成の分野で注目されている施術が、膣のアンチエイジングだという。

――膣のアンチエイジングとは、いったいどういうものなのでしょうか?

大きくわけてふたつあります。まずひとつが書籍『25年後のセックス・アンド・ザ・シティ』で登場人物のビシュネルが受けたレーザー療法の「モナリザ・トリートメント」。日本では「モナリザ・タッチ」と呼ばれ、炭酸ガスレーザーで膣内を照射し細胞を活性化することで、膣内のコラーゲン生成を促す治療法です。

そしてもうひとつが、当院で取り扱っている超音波療法の「ウルトラヴェラ」です。これは皮膚を切らずに顔のシワやたるみをリフトアップできると人気のHIFU(ハイフ)の膣バージョンですね。

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このカートリッジに超音波ジェルを塗って膣内に挿入。一見「太っ! 長っ!」と思うが、先端の黒い小窓部分から超音波が出力されるので、奥まで入れるわけではない
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分娩台のような台に乗り、宮本先生にカートリッジを挿入されて施術が行われる
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カートリッジは左から1.5mm、3.0 mm、4.5 mm。膣のそれぞれの深部に超音波を当てていく。当てる回数はシングルコースが45回ずつ、ダブルコースが90回ずつとそれぞれ選べ、所要時間は20~30分

――レーザー療法と超音波療法…これらは一体どう違うのでしょうか?

レーザー療法の「モナリザ」は膣上皮に照射し、潤い不足による性交痛や匂い、痒みを改善します。超音波療法の「ウルトラヴェラ」は「モナリザ」よりもさらに深い筋層にも照射して膣内を引き締めるので、尿漏れや湯漏れ(膣内に湯が入り、お風呂上がりに膣から湯が流れ出ること)にとても効果的であると言えます。