射精回数が多いと前立腺がんのリスクが高くなる?
前立腺がんの原因において、よく話題にあがるのが射精の回数です。
射精しすぎると、前立腺がんのリスクが上がるのでは……と思っている人は案外多いかもしれません。実は射精と前立腺がんの関係について、医学的にはっきり判明しているわけではないのですが、アメリカに興味深い論文があります。
アメリカで約3万人の男性を対象に、月21回以上射精しているグループは、月4~7回のグループに比べて、悪性度の低い前立腺がんになるリスクが約20%下がったという結果になったのです。(※)
これだけでは、射精と前立腺がんの関係を決定づけることはできませんが、少なくとも射精の回数が多いから前立腺がんのリスクが上がるというわけではないということになります。
むしろ、定期的な射精にはメリットもあるので、射精回数と前立腺がんの関係はあまり気にしなくてもいいでしょう。
※https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27033442/