チームを救ったセーブ王・岩崎の存在感
18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神タイガースは10月4日に全日程を終えましたが、今後はクライマックスシリーズ突破、さらには日本シリーズへと戦いは続きます。当然、めざすのは日本一ですが、選手たちが最も重視していたものは間違いなくリーグ優勝でしょう。
短期決戦は、得手不得手もあり、やってみないとわからない部分もありますが、長期間戦った上でつかみ取るリーグ優勝は、確かな実力がないと成し遂げることができません。
短期決戦での勝敗がどうなろうと、選手たちが「アレ」でつけた自信は、今後の阪神タイガースにとって、非常に大きなものだと思います。
さて、以前、自分は「阪神優勝の大きな要因は、岡田監督の采配」だと話しましたが、通常どおりに選手の中からMVPを選ぶとすれば、自分は最多セーブのタイトルを獲得した岩崎優投手の名前をあげます。
シーズンの初めは、湯浅京己投手がクローザー、岩崎投手がセットアッパーという役割でしたが、湯浅投手が負傷のため離脱。岩崎投手がクローザーをつとめることになりました。これは、かなり過酷なことです。
もし、チームのクローザーが決まらないという状況になっていれば、今シーズンの結果は違ったものになっていた可能性が高いでしょう。先発投手陣の活躍も、絶対的なクローザーがいてこそだと思うので、岩崎投手の存在は、本当にチームを救ったといえるのではないでしょうか。