若ければ若いほど、トレーニングの効果が現れやすい
そして、勃起不全の他に床オナの危険性として挙げられるのが「膣内射精障害」だ。
床オナは前述の通り、床と体に陰茎を挟んで強烈な刺激を与える、実際のセックスとは大きくかけ離れた方法だ。そのため、膣の快感以上の強い刺激に陰茎が慣れてしまうことになり、セックスの際に絶頂に達することができなくなってしまうこともあるという。
「不完全な勃起状態での射精を行っていると性行為での快感を得ることが難しくなり、その結果、膣内射精障害に陥ってしまいます。私の元にも床オナが原因で『彼女とセックスができませんでした』といったお悩みがたくさん寄せられます。
また、妊活中の新婚さんから『床オナが原因で射精ができません』と相談を受けることもあります。結婚や子作りの機会にめぐりあうことの多い20〜30代の世代にとって、床オナによる機会損失は非常に大きな課題です」
セックスができなくなることで、パートナーとの関係性が壊れてしまったり、不妊の危険性を孕む床オナ。では、実際に悩んでいる人にとってはどのような解決方法があるのだろうか。
赤木さんによると「「半勃起状態で床オナをしている方は、射精のタイミングで勃起させて手オナに切り替える、または勃起させて最初からトレーニングカップを使用する」ことが一番の解決策だという。
「半勃起状態でも勃起状態でもとにかく射精直前に手で刺激することを繰り返していくと治りやすいですね。最初は違和感やくすぐったい感じがして難しいかもしれませんが、それでも続けていくと2週間〜2か月後には徐々に改善していきます。大切なのは焦らないこと、そして途中でやめないことです」
年齢が重なれば重なるほどに加齢によるEDなどの症状と被ってしまうため、若ければ若いほど、トレーニングの効果が現れやすいと赤木さんは話す。勃起不全や膣内射精障害の原因がプレッシャーや緊張といった心理的なものなのか、それとも床オナをはじめとした間違ったオナニーが原因なのかをカウンセリングなどで判断したうえで、早期のトレーニング、改善を始めることが大切だ。