パチンコより麻雀や競馬のほうが前頭葉に良いワケ
続いては「打つ」。すなわち「ギャンブル」も、脳の活性化に効果があります。
認知症にも大きく関わる脳の部位である前頭葉は、想定外の出来事に強く反応します。いくら難解な本を読もうが、難しい数学の問題を解こうが、側頭葉や頭頂葉は活性化しても前頭葉は活性化しません。
引っ越しをして住む場所が変わった、転職して会社が変わった、普段と違う帰り道を通ってみた、行ったことのない店に行ってみた……など、「いつもと違うこと」が前頭葉には大きな刺激になります。
その点、先が読めないギャンブルは、脳には良い結果をもたらします。予算の範囲内であれば、ギャンブルを趣味として楽しむことは全く問題ありません。
ただ、ギャンブルを行う点で、大きなポイントとなるのが、研究精神を持つことです。
ギャンブルにしても、ただ適当に何かに賭けて、結果をぼんやりと待っているようでは、前頭葉に刺激は伝わりません。
たとえば、競馬なら新聞を読んだり、過去の成績を分析したり、「どうしたら勝率が上がるか」などを一生懸命、考える必要があります。
その点で言うと、台の前に座ってぼんやりと打つだけになりがちなパチンコよりは、競馬や競艇、競輪、麻雀など、何かしらの研究精神が必要なギャンブルをするほうが、脳にとってはプラスになります。また、前頭葉が老化していると毎日行けるパチンコなどは依存症のリスクも高まります。