お酒を飲むときは人と一緒にランチで

お酒を飲む際、一つ注意したいのは、「一人飲み」をしないことです。

一人で飲むと、飲むことに専念してしまうので、いつの間にか酒量が増えてしまい、アルコール依存症になるリスクが高まるからです。

お酒を飲みたいなら、誰かを誘って一緒に飲むか、なじみの店に行って店の人と話しながら飲みましょう。

たとえば、私はワインが大好きなのですが、一人で飲む場合はハーフボトル程度の量に抑えています。そして、思い切りワインを飲みたいと思ったときは、友人を招いてワインを飲む会を開くようにしています。

誰かと一緒に飲めば一人でワインを飲み過ぎることもないし、ワインという共通の趣味を通じて、新しい人と出会うこともできる。一石二鳥です。

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お酒に関して、よく質問されるのが「どのお酒を飲んだらいいですか?」ということ。

一般論で言えば、ポリフェノールが豊富に含まれた赤ワインが一番体に良く、次に良いのがウイスキーや焼酎といった蒸留酒。そして、体の酸化を招く糖質たっぷりのビールが最も体に悪いと言われます。

ただ、実はこれも体質によって変わるので、一概には言えません。私自身、昔はバーボンなどを飲むのが好きでしたが、ワインを習慣的に飲むようになってからは蒸留酒を飲むとすぐに酔っぱらってしまうようになり、避けています。

また、「休肝日はあったほうがいいですか?」ともよく聞かれるのですが、週に一日、二日の休肝日を設けても、さほど効果はないように思います。肝臓を休めたいと思うのならば、一週間くらい続けてお酒を飲まない日をつくらないと意味がないとされています。

むしろ怖いのは「休肝日をつくっているから、日頃はたくさん飲んでもいい」と勘違いしてしまうこと。それよりは、毎日飲んだとしても、アルコール量をほどほどにするほうが肝臓には良いのではと私は思います。

もし健康を考えるのであれば、定年退職後であればできればアルコールを飲むタイミングは、「夜」よりも「昼」を選びましょう。

アルコールは肝臓を通じて分解されますが、肝臓が活発に活動するのは朝から昼にかけて。

だから、お酒を飲むならば、ディナーでお酒を飲むより昼のランチで飲むほうが、体への負担は少ないのです。友人との会食や飲み会にしても、できれば夜ではなく昼に開催するほうが良いでしょう。