非公式の着ぐるみを放置してた公園にも問題はあると思います
だが、女児を持つ親からしたら、今回の問題はただ事ではない。SNS上では「怖い」「子供と勝手に握手しててくそキモいんやけど」といった意見のほか、「ゆるキャラでも中身がおっさんおばさんとかは普通にある。中身よりも目的がなんなのかって所の問題」「全国で模倣する輩も出そうで震えます」など様々な意見が飛び交った。
現在、池袋の「サンシャインシティ」で行われている「ひろがるスカイ!プリキュアおでかけ!ひろがるワールド!」に子どもと訪れていた保護者も怒り心頭だった。
4歳の女児を連れた30代女性はこう顔をしかめる。
「もし遊園地で目の前にプリキュアがいたら、子供は公式とか非公式なんてわからないから絶対喜んで近づいちゃうだろうし、子供が近づこうとするの親が止めても、今度は子供が駄々をこねたり泣いたりするので、親としてはどちらにせよキツいです」
また「公園側の対応にも非があったのでは」と疑問視する30代女性はこう言う。
「今回の件に限らず、よこしまな思いから着ぐるみバイトなどをする成人男性に自分の子供を触らせたくはないですよね。プリキュアを利用して女児に接した男性はよくないけど、SNS上でここまで炎上するまで非公式の着ぐるみを放置してた公園にも問題はあると思います…」
4歳の娘を連れた20代男性もこう憤った。
「娘ができてから、この手のニュースは注意して見ていますが、まさか子ども目的で着ぐるみを着ているなんて…。自分の娘がそんな奴に触られるなんて考えただけで吐き気がします。まあ、こういうショーを観にくる方の中にも成人男性は多く見かけるんですよ。でもそういう人たちは子供に近づかないようにしたり、離れた場所で観覧したりと気を遣ってる方が多かったので、なおのこと許せないですよね」
2004年から始まったアニメ「プリキュア」シリーズといえば、おもに未就学年の女児を対象としたアニメではあったが、“大きなお友達”と呼ばれる中高年の男性からの人気もある。
「そんな中高年層ファンの中では暗黙のルールがある」とプリキュアファンを自称する48歳の会社員男性は言う。
「僕ら中高年のファンの間では、ファンのメイン層はあくまで女の子たちだっていう共通認識があるので、プリキュアの映画が公開されれば、見に行く時間はなるべく夜の時間帯にするし、昼に見る時だって母娘さんの席から間隔を空けて見るようにしています。
プリキュア好きのおじさんの中には着ぐるみを着用する方もいますが、それはあくまでコスプレが許されているコミケやイベントといった場で自分自身がプリキュアになるために行う行為で、女児に近づくための手段には決してしません。
今回のように勝手にグリーティング活動をするのはあるまじきルール違反です。コスプレイヤーの肩身はただでさえ狭い。こういった行為をする人が出てくると、ルールを守ってコスプレしてる人からしたら、ものすごく大迷惑な話だと思います」