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川遊び中に亡くしたわが子の死因がわからず…

2020年度、0歳~14歳のこどもの不慮の事故死は年間200件を超えました。

しかし、その命の責任を誰が取るかということが、明確ではない。長い間、どこにも司令塔がいないのが、日本のこども政策だったのです。例えば、こどもが亡くなってしまったとき、どこが責任を持って調査や報告をするのか。

亡くなった場所が、学校や幼稚園であれば文部科学省の管轄になります。保育所で亡くなれば、これは厚生労働省の問題になります。遊んでいた公園で事故に遭ってしまったとしたら国土交通省の管轄になり、遊園地なら経済産業省、手すり等が絡むと消費者庁の管轄となります。

このように、事故が起きた現場等によって、複数の府省庁に分断されて管轄が異なり、責任部署も存在しませんでした。そうするとこどもの死亡事故などのデータが蓄積されず、再発防止対策を取りようがないということになります。行政の対応も無責任なものとなります。

「川遊びしていた子供が溺れて死亡しました」毎年夏になると発生する不慮の水難事故死…再発防止に何が必要なのか?_1
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2012年7月愛媛県で当時5歳だった吉川慎之介くんが、川遊び中に亡くなるという事件がありました。

慎之介くんは、私立幼稚園でのお泊まり保育に参加した際、川で水遊びをしていたところ、川が増水し、他の3名の園児と共に流されました。ライフジャケットは着用しておらず、このうち慎之介くんだけが亡くなったのです。死体検案書には「溺水」とあったものの、詳しい死因は当初、遺族に知らされませんでした。