7月以降は「感性を育てたい」

――紅白出場にいたるまでには、BiSHの活動はなかなか大変そうでした。

アイナ 結成当初は“新生クソアイドル”でしたから。一番最初のミュージックビデオでは、ホンモノの馬糞投げられてましたからね……。

でも、私はハイエースで移動するとかコンビニのご飯がもらえるとか、渡辺(淳之介)さんと当時のマネージャーとメンバーで夜行バスに乗って移動するのが楽しかった。
マイク機材も物販商品も渡辺さんが持って、ヒーヒー言いながら移動してたんですけれど、「絶対売れてやるぜ!」っていう“魂の叫び”がみんなから出ていて、私ももちろん出してて。ぜんぜんツラくはなかった。

「Bishはずっと続くと思っていた」今年6月の解散を前にアイナ・ジ・エンドが振り返るこれまで。「ハグ・ミィが脱退して気持ちがグシャグシャになった」_2

――メンバー内の確執はありましたか?

アイナ ほかのグループと違って自分たちで振付しなきゃならない。みんなで作り上げるとなるとそれぞれが意見を言い出すから絶対に揉めちゃうんです。全員が「BiSHをよくしたい」と思ってるし、なにせ若いから。

楽屋でずっと誰もしゃべらないなんてしょっちゅうあったし、ハシヤスメ・アツコに胸ぐら掴まれたこともあった。暴力まではないですよ(笑)。

「Bishはずっと続くと思っていた」今年6月の解散を前にアイナ・ジ・エンドが振り返るこれまで。「ハグ・ミィが脱退して気持ちがグシャグシャになった」_3

――7月以降、どうしていくのかは決まっていますか?

アイナ 感性を育てたいです。アイナ・ジ・エンドとしての活動は続けたいけれど、リリースに向けて準備をしてライブをするって日々はいったんお休みして、感性を育てる時間にしたいと思ってます。何をするかはまだ明確じゃないですけれど、海外で勉強してみたい。

いままで憧れてきた人のダンスを生で観てみたいとも思うし、妹がダンスしているから一緒に海外のレッスンを受けてみるのもいいなとも思う。勉強にこだわらずに、生活から感性を育てたいです。