ベンチのじゃれ友、サンドバルとスアレス「大谷はいつもなんかふざけてる」

投手ではエースとしてチームを引っ張る大谷さん。打者ではDHのため、登板日以外ではイニング間のベンチ内でチームメイトとよく談笑しています。よく目にするのが、先発ローテーションで回っている左腕パトリック・サンドバルや、ホセ・スアレスらの若手投手と何やら楽しそうにじゃれ合っている姿です。

サンドバルは2018年7月末、当時、大谷さんの女房役でマーティン・マルドナドとのトレードにより、アストロズからエンゼルスに移籍してきました。ポテンシャルが高く、2020年シーズンから先発に抜てき。2022年は6勝9敗と負けが先行しましたが、投球イニング数(148回3分の2)と防御率2.91は、チームの先発投手では大谷さんに次ぐ2位の好成績を残しました。WBCの準決勝ではメキシコ代表としてバッター大谷さんとも対戦しています。

サンドバルは、米スポーツ専門誌「スポーツイラストレーテッド」の取材で、大谷さんの性格を「彼はいつも、なんかふざけている。自然な感じでね。面白いよ」と明かしています。サンドバルだけではなく、そういえばチームメイトの多くが大谷さんのことを「サーカスティックで面白い」とも言っていました。サーカスティックは英語の直訳では「皮肉な」という意味ですが、「からかい上手」といったニュアンスです。簡単に言えば、イタズラ好きですね。

エ軍・サンドバル左腕「からかい上手の大谷さん、彼はいつもふざけているよ」抜群のコミュ力の翔平にトラウトがかけた電話の内容とは_3
すべての画像を見る

大谷さんとヒマワリの種の殻を投げ合う

ちなみに大谷さんは2022年シーズン、サンドバルが登板した26試合のうち7試合でホームランを放ち、合計8本のアーチで援護しています。同投手の先発試合では大谷さんがホームランを打つかも、と期待してもいいかもしれません。投打の二刀流で活躍する大谷さんについてサンドバルはこう語っています。

「非現実的だよ。それ以外に、なんて言えばいいのか。もの凄い打球を飛ばし、もの凄いボールを投げる。彼のやっていることがどれだけ並外れているか、人々が理解しているのか分からない。それほど、信じられないことだ」

そしてもう1人、ベンチ内でじゃれ合う定番の選手が、先発左腕のスアレスです。ずんぐりむっくりの体型で、チャーミングな愛されキャラ。ベネズエラ出身の25歳です。大谷さんと同様、イタズラが大好きで、クラブハウスでは日本の報道陣にもちょっかいを出してくるとか。

試合中、ベンチでは大谷さんとヒマワリの種の殻を投げ合って楽しそうにじゃれ合う姿をよく目にします。2021年シーズンは8勝8敗、防御率3.75、翌2022年シーズンも8勝8敗、防御率3.96の成績を残しました。「なおエ」脱却のためにもう少し頑張ってほしい若手の1人です。

#1『「実は最悪だったマイナー環境」投打で活躍する大谷翔平がいてもエンゼルスの勝率が5割を越さない理由』はこちら

#3『「大谷はプレーヤーとして、尊敬してやまない」というエ軍”第二のショーヘイ” ブレット・フィリップス。実は元日ハムのヒルマン娘婿だった』はこちら

#4『二刀流”完全解放”を英断…エ軍マドン前監督「唯一無二の才能に制限をかけてはならぬ」大谷翔平が贈った「感謝と自責の言葉」』はこちら

『もっと知りたい! 大谷翔平: SHO-TIME観戦ガイド』 (小学館新書)
福島 良一
2023年6月1日
990円
192ページ
ISBN:978-4098254507
お茶の間TV観戦が10倍おもしろくなる!

2023年3月のWBCで日本を世界一に導き
大会MVPを獲得する大車輪の活躍をした大谷翔平。

2023年シーズンのMLBも開幕から投打に好調な滑り出しを見せて、
2021年シーズン以来2度目のア・リーグMVP獲得にも期待がかかる。

規格外の活躍をもっと楽しむために知っておきたい
更新の可能性のある歴史的な記録とMLBの強力なライバルたち。

エンゼルスのベンチ裏秘話や現地発の愛されエピソードなど、
絶対に知っておきたい観戦や楽しみ方のツボを
大リーグ評論家の著者が詳しく解説。

大谷翔平ファン必読の一冊!
amazon