トラウトが気にする「大谷の打席の運び方」
大谷さんとはゲームで遊ぶこともあれば、バスケットボールを楽しむこともあったとか。2021年、オールスター戦の前夜祭「ホームランダービー」に大谷さんが参加した際、スイングのインターバル間に生電話で激励したことでも話題となりました。
大谷さんにとってもトラウトの打席を間近に観察できることは、打者として進化するために大いに役立っているようです。
「ホームランだけじゃなくて、打席の運び方とか、そういうのも後ろで見ていると違うかなと思う。ベンチで見ているよりも、より近いので、何考えているのかなとか、どういうタイミングで打っているのかなと。こういう取り組みもあるんだなという1つの参考にはいいんじゃないかなと思います」
エンゼルスが擁するMLB屈指の強打者2人が活躍してもなかなか勝てないエンゼルス。やはりエンゼルスは投手陣に頑張ってもらいたいと、切実に思います。
同期の相棒フレッチャー、大谷さんとのマリオジャンプで話題
大谷さんがMLBに挑戦した2018年シーズンからの5年間で、チーム内のメンバーはめまぐるしく入れ替わっています。ルーキーイヤーからレギュラーとしてともに戦ってきた選手といえば、野手ではトラウトとデビッド・フレッチャーのなんと2人だけ。
トラウト兄貴はチームをまとめるリーダーですが、フレッチャーは大谷さんのMLBデビューから遅れること約2ヶ月半、2018年6月13日にMLB初出場を果たした大谷さんの「同期」です。コンパクトなスイングで安打や出塁を狙う打者で、大谷さんとは全くタイプは違いますが、1994年生まれも同じという共通点もあり、1年目から大の仲良しです。
クラブハウスでは大谷さんとゲームで勝負したり、試合前、フィールド上のウォーミングアップでジャンケン後にダッシュしたりと、仲良しな姿が目につきます。かつては、大谷さんのホームランでフレッチャーがホームインした場合は、互いがピョンっと跳ね上がって、腕を合わせる「マリオジャンプ」も話題になりました。人気テレビゲーム「スーパーマリオ」のジャンピングから名付けられたパフォーマンスです。
2022年シーズンの終盤には、ホームラン後のバッターにコップの水をかけてお祝いするウォータースプラッシュが定着しましたが、これを提案したのもイタズラ好きのフレッチャーです。
長打は少ないですが、三振が少なく、悪球でも安打にする広角打法は、相手にとっては嫌な打者。2023年3月のWBCではイタリア代表のバッターとして日本代表の先発ピッチャー大谷さんと対戦し、「仲良し対決」として話題になりましたね。しかし2023年は開幕早々マイナー落ちしたのが残念です。