暴力団関係者Bの妻C氏を直撃すると…
現場はJR秋田駅の北約15キロにある住宅と雑木林の混在地で、登記簿謄本によるとC氏は、Aさんが失踪して半年後の同年12月27日に宅地3筆・計523平方メートルを購入していた。C氏は埼玉県内でリラクゼーション系の出張マッサージ店を経営し、「伝説のセラピスト」としても知られていた。
「BはAさんが勤務していた熟女系風俗店の客だったとみられ、Aさんは2021年6月末に埼玉県内のホテルでBと会った後に、風俗店とも連絡がつかなくなり失踪しています。そのころに何者かに殺害され、死体はコンクリート詰めされ、埼玉県内で保管されていたものの、異臭が気になったのでしょう。秋田市内の現場に埋めた時期は判然としませんが、遺体が発見されるのを防ぐためにわざわざ現場の土地を購入したとみられます。関与の度合いはわかりませんが、B が妻(C氏)と共謀している可能性が高い」(社会部記者)
集英社オンラインニュース班は5月11日午前8時ごろ、自宅アパートから出てきたC氏を直撃した。ウインドブレーカーのフードをすっぽりかぶり、メガネをかけ周囲を警戒した様子を見せていたC氏は、記者の姿を確認するとすぐに文庫本で顔を隠した。
その後、一緒に自宅アパートから出てきたC氏の弟とみられる男性と一緒に黄色い軽自動車に乗り込み、「秋田県の遺体遺棄事件についておうかがいさせてください」という記者の問いかけを無視したまま、自らの運転で走り去った。顔を隠していた文庫本はビクトルユーゴーの「ああ無情」だった。
同アパートはC氏が2016年当時運営していた出張リラクゼーション店の店舗としても登録されているが、住民がC氏の顔を見かけるようになったのは2年ほど前からだという。
「ここの家賃は6万円ぐらいです。女性はポメラニアンだったと思うけど小型犬を飼っていて、散歩の時によく会いました。最初は一緒にいる中年男性がご主人だと思っていたのですが、ご本人から『私は姉なんです』と後から聞ききました。女性は明るくて、人当たりのいい感じの人ですよ。決まったような時間に家を出ているので、何かしらの仕事をしていると思います」(近くの住民女性)