バッグの詰め込みすぎには注意しましょう
スマホの進化で変わったことのひとつに、荷物の量があります。今や、手帳や音楽を聴くためのミュージックプレイヤー、ショップカードまですべてスマホに入ってしまいました。
こんな時代なのに、「これからプチ家出?または推し追っかけ遠征?」と思うくらい、パンパンに荷物を詰め込んだ大きなバッグを持っている人をたまに見かけます。
私もまだ時々やってしまうのですが、大きなバッグがパンパン状態のときは大概、自分に自信がなく判断力に欠けている、心身ともに疲れているときです。
判断能力がなくて不安だから、「もしかして」と思ったものは全部入れてしまう。気がつくと、老眼鏡 2本、ハンカチ2枚と、同じアイテムが重複して入っていることもあります。そうやって、いらないものでいっぱいのバッグを持ち歩いた日は、家に帰る頃には疲れきっています。
「これがないと不安」という気持ちもよくわかりますが、実際、何か忘れものをして不便を感じることがあったとしても、たかだか一日数時間の不便。命に関わる薬や家の伴以外は、それがなくても何とか過ごせるはずです。
「ないと困るかも」と取り越し苦労で重い荷物を持ち歩くよりは、荷物を軽くして、健康とおしゃれに気を遣いませんか?海外セレブがファッションスナップで持っているビッグバッグ、あの中身はほとんど空なんです!
つい、バッグにたくさん物を詰め込んでしまう方へ、「バッグ軽量化リハビリ法」をお伝えしましょう。
毎日帰宅したら、とりあえず、バッグの中身を全部テーブルの上に出してみる。そして、その日に使ったものと使わなかったものとに分類してみるのです。実際に使ったものは案外少ないはず。それを1週間くらいやってみてください。使わないで一日じゅう持って歩いていたものの多さにびっくりしますよ。
旅行もそうです。今は、どんな場所にもコンビニがあります(とんでもない山奥や離島など以外は)。たとえ旅行中に歯ブラシやコンタクト液を忘れても、すぐに手に入りますし、無人島に探検に行くわけではありません。
先日見たYouTubeの「ミニマリストラボ」の方も、「お片づけは、まずバッグの中身から」と言っていました。
バッグの重さは人生の重さ、自分の心の重さ、かもしれません。
ちなみに、今シーズン、 私がヘビロテしているのは、リサイクルされたペットボトルから作られたアニヤ・ハインドマーチのトートバッグと、宝島社のムック本企画で作らせていただいた軽い素材のグレートートバッグ「オールシーズン・トート」です。
文/地曳いく子 写真/shutterstock