ベテラン人気嬢を常連客が…
ゴールデンウィークも終盤に差し掛かった5月5日午前11時過ぎ、東京・吉原の高級風俗店Yの個室内で接客中の30代の女性従業員が客に刺殺される事件が起きた。
被害者女性は首と腹の2箇所を刺され重体で救急車に運ばれたが、その後、死亡が確認された。
近隣店の男性オーナーは言う。
「事件が起きたのは開店直後のようで、私は出勤時はいつも店の前を通るのですが、ちょうど正午頃に通ろうとしたら周辺道路が警察によって封鎖されており、最初は“摘発かな”と思ったんです。警察に聞いたら“殺傷事件だ”と言われたので、驚きました。Yでは2003年にも女性従業員が絞殺される事件がありましたから」
2003年の事件は、風俗店に勤務していた36歳の男性従業員が、客として入店しネクタイで従業員女性を絞殺したという事件で、男性オーナーによれば「それ以降、Yでは”風俗店の従業員は入店させない”というルールになった」という。
捜査関係者によれば、今回の加害男性はYに複数回は訪れていた“常連客”のようで、被害女性はベテラン、指名を多く獲得する人気嬢だった。
吉原で働く風俗嬢が証言する。
「吉原では店舗のランクに関わらず、入店したら講習を受けるんですが、あの店舗はお客様にお会いしたらハグしてキスをして『またお逢いできて嬉しい』といったイチャラブ的なサービスを徹底するような講習だと聞きました。
講習師と呼ばれる方から講習を受けるケースもあるのですが、これを受けた私の知り合いは、手書きのマニュアルでびっしりと心得や手順が細かく書かれていたと言っていました」