中国古来の民間療法に「カッサ(刮痧)」というものがあります。専用のカッサプレートなどを使い、滞った老廃物を流し、気血(きけつ)の流れをスムーズにしたい時に行われます。台湾では、体調管理のため、日常的に家族同士がカッサでマッサージし合ったりすることも。
今回は、専用のプレートが手元になくても、家庭にある陶器のレンゲでできるマッサージを教わりました。
【準備】
1.レンゲは、陶器製で、表面が滑らかなものを使用しましょう。欠けたものや、ざらざらしているものは適しません。
2.マッサージを行う場所に、オイルやクリームを薄く、広めに塗ります。黄さんのサロンでは有機のホホバオイルを使っています。ちなみに、台湾人の間ではなぜかメンソレータムが好んで使われているそうです。
3.可能であれば、コップに白湯を入れ、レンゲを入れて温めると良いでしょう。レンゲを取り出した後にそのまま白湯を飲めば、マッサージ前の水分補給にもなり、一挙両得です。
教えてもらって以来、我が家でもすっかり習慣化したこちらのマッサージ。夫にも子どもにも「頭がスッキリする!」と大好評です。
台湾ではリビングでテレビを見ながらカッサを行う人も多く、中には硬貨で行うような強者もいらっしゃるのだそう。それはなかなかハードルが高くても、陶器のレンゲなら気軽に生活に取り入れられそうですね。