ギャルサーやイベサーも見ておけばよかった!
サークルといえば「しつこく勧誘されるのでは?」と不安に思っている人がいそうです。わたしもそうでした。気になるサークルはいくつかあったのですが、勧誘のしつこさを恐れて本当に見たかったサークルのうち、半分くらいは諦めてしまいました。しかし、いまどきのサークル勧誘は、昔よりもだいぶマイルドで、フェイドアウトもしやすいと聞きます(とはいえしつこい勧誘にひっかかってしまう場合もあるので、困ったら学生課に相談しよう)。
それに、いずれにせよゴールデンウィークを過ぎれば勧誘の数は減っていきます。なぜなら、ご新規さんの獲得よりも、すでに入部したメンバーとの親睦に時間を使いたくなるから。「グイグイ来られるの嫌だ! 怖い!」とか思わなくて大丈夫ですよ。すぐにグイグイ来なくなりますので(笑)。
ちなみに、勧誘されたけど結局入らなかったサークルの人に、授業やゼミでばったり再会する、ということがあり得ます。「あ、あのときはどうも」くらい言える感じの方が、気分的にラクですので、フェイドアウトするときは、連絡先を削除! ブロック! といった方法よりは、「やっぱりやめます〜すみません〜」ぐらいの挨拶はして去るようにした方が良さそうです。
サークルに関しては、とにかく気になるところを全部覗いてみるのがオススメ。この機会を利用して、まったく興味のないサークルを見ておくのもいいでしょう。わたしも、ギャルが一杯いるサークルとか、意識高い系学生がイベントやりまくるサークルとか、見ておきたかったなあ……。
現役大学生へのインタビュー調査でも「最初から的を絞っちゃダメ! とにかく浅く広く!」という声が多く聞かれました。最初に「最高のサークル見つけた!」と思って、他を見ないでいたら、最高なハズのサークルで、あんなトラブルやこんなトラブルが起こって結局やめることに(泣)……という経験をしている先輩たちもいます。
1年生の4月は、自分の選択のひとつひとつに「ホントにこれでいいのか?」と不安になる時期ですが、どうせ不安になるなら、あっちこっちに首を突っ込み、なるべく多くの選択肢を手にした状態で不安になりましょう。その後の学生生活で徐々に選択肢は狭まっていくのですから、4月の1年生は多少とっ散らかっていても構わない。むしろ全力でとっ散らかるべきです。
文/トミヤマユキコ イラスト/小幡彩貴 写真/shutterstock