言ってないことまで言ったことにされる炎上の恐怖
――結局所属していたチーム、さらにスポンサーだったレッドブルとの契約を解除されますが、そのころにはネットだけじゃなくWEBメディアや、テレビもたぬかなさんについて報じられるようになりましたし、著名人も騒動についてSNSなどでコメントしていました。
何気なくテレビを見ていたら、私の顔がバーンと出て「プロゲーマーが謝罪」と出ていて。人殺してるレベルの報道のされ方だったから「いや、どないしたん!」となりました。あとは、私の捏造記事がネット上ですごく出回っているんです。「黒人差別をした」とか、 昔、倖田來未さんが言っていた「羊水腐ってる」発言も、私が言ったことにされていたり。
私を取り上げたら盛り上がるんで、メディアも著名人もネットもみんなめちゃくちゃネタにして叩いて楽しんでいたと思います。もうどんだけたくさんの人を気持ちよくさせてしまったんですかね。ポリコレ棒で叩いてくる人への社会福祉でしたね。
――誹謗中傷だけでなく、殺害予告もあったそうですね。
めちゃくちゃありました。「お前殺す」みたいな。それは1年たった今もけっこうありますね。Twitterのリプライで「街でお前の顔を見つけたら、顔を潰そうと思ってるからよろしく」とか。
私はもともとオフラインイベントが好きなんですけど、今は怖くてできないですね。私にそこまで恨みを持ってなくても、「目立ちたいから刺しに来る」みたいな人ってやっぱりいると思うので。
――炎上した時のご家族の反応はどうだったんですか。
おかんはすごい心配してました。「あんた自殺とか絶対せんといてよ」って。おとんは怒ってましたね。「しょうもないこと言ってくる、そんな奴らに負けるな」って。 おとんの友達はテレビで私を見て「娘さん、めっちゃ有名やな」って言ってたらしいです(笑)。