増え続ける児童虐待件数と離婚・再婚件数

この事件ほどでないにせよ、男性が「再婚相手」という自分の立場に劣等感を抱いたり、養父だからこそ人一倍がんばらなければならないという強い思いで、血のつながっていない子供に厳しく当たったりすることはあるだろう。

だが、子供はそれを親の愛情とは受け取らない。子供にとっては暴力でしかないのだ。

すでに述べたように、私はほとんどの養父らは血のつながりとは関係なしに深い愛情を子供に注いでいると考えている。ただ、ごく一部の人間は、ここで見てきたようにそうではないこともある。

《児童虐待の3人に1人は養父や内縁の夫が加害者》あきる野市5歳児死亡、目黒区5歳女児虐待死だけではない。児童虐待事件における養父の存在_3
出典「令和3年版犯罪白書 児童虐待に係る犯罪」
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日本の離婚件数が毎年20万件前後に及び、再婚件数も15万件前後になっている今、そうしたことを一段深く考える時期にきているのではないだろうか。

取材・文/石井光太