クール・ジャパンとは正反対の日本の姿

ユキは店のホームページに顔写真を載せていて、その料金体系は主に以下のようになっている。

40分コース……7500円
60分コース……8500円
90分〜180分コース……1万3000円〜2万5000円
指名料……1000円


このうち、女性が得られる取り分は約半分。さらに、ユキの対応可能な「サービス内容」はこう書かれていた。

バイブ責め……可能
オナニー鑑賞……可能
顔射……可能
聖水……可能
アナルなめ……可能


「ユキは自身の月収について30〜35万円程度と話していました。1か月の実働日数を23日程度と仮定すると、毎日3〜4人の客の相手をしていることになります。彼女はベトナムのなかでも経済水準の低い北中部ゲアン省の出身で、故郷に3歳の息子を残すシングルマザー。さらに高齢の祖母や心臓病を抱える母がおり、家計は彼女の一身にのしかかっています」

ユキの働くような店舗は、常識的に考えて、客層がいいとは言い難い。

「1回7500円の違法風俗店に、さわやかな好青年や金払いのいい紳士が集まるとはあまり考えられません。不景気の日本を体現したような人たちが、なけなしの金を握りしめて欲望を満たしに来るわけです」