「変態文学飲酒会」を全国で開催

──吉行さんの今後の展望について教えて下さい。

現在は北海道大学経済学部4年生なのですが、2023年春から同大学文学院に進学が決まりました。院では女性を主人公にしたアメリカのポルノグラフィーを研究する予定です。これまでは経済学という自分の興味とは異なった学問を専攻していたのですが、これからはすべての時間を文学に費やすことができるのでとても幸せです!

現在は書評や取材などを行っていることもあって文章を書く機会が多いのですが、文学について執筆する上で、より深く文学の知識を身につけたいなと思って進学を決めました。また、大学にはすごく尊敬できる好きピ(教授)がいるので、その方の言葉を全部吸収したいです。先生の書く言葉が美しすぎて、惚れてしまいました。

変態文学大学生・吉行ゆきののターゲットは40代から50代のくたびれた感じのおじさん。好きな変態文学大学生・吉行ゆきのが語るおじさんの魅力「付き合う人もお持ち帰りしてそういう関係になる人も、もれなく全員おじさんです」_4

──変態文学の道をさらに極められるのですね。それ以外ではどのような活動をされていますか?

最近では『ペンギンクラブ』『実話 ローレンス』(ともに辰巳出版)でエロ漫画と文学の書評を連載をしたり、Webサイト「エロトゲス」にて潜入レポートを書いたりしています。そして少し前に『FRIDAY』でグラビア撮影に挑戦してみたのですが、そこまで反響がありませんでした(笑)。
私のフォロワーさんやファンは私自身の写真よりも、私が書いている記事やツイートを推しているのかなと思い、もともと「言葉」で食べていきたかったので、嬉しくもあります。

また定期的に「変態文学飲酒会」というイベントを全国各地で開催して、変態文学について語る会を開いたりもしています。変態文学の魅力を話したりして、文学を楽しむ機会を作っています。
ちなみに参加者の大多数がおじさんですが、若い女の子も意外といます。