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「変態文学大学生」になったきっかけ
──吉行さんは「変態文学大学生」を名乗っていますが、そもそも「変態文学」とはどのようなものなのでしょうか?
「変態文学」とは私が勝手に呼称しているだけなのですが、文学を「変態の究極」形態だと捉えて読み解くことと、それに当てはまる文学作品を指しています。例えば、女性の腕への偏愛がものすごいノーベル文学賞作家とか、女の尻に敷かれたい性癖を持つ文豪など、数々の作家たちが残した文学作品から「文学の変態性」を感じることがテーマになっています。
──吉行さんが変態文学に目覚めたのはどのようなきっかけでしたか?
今でこそ「変態文学」というひとつのカテゴリーを作るに至っていますが、小さい頃は本好きと変態性がそれぞれ独立していました。幼少時から本が大好きで、ミヒャエル・エンデの『モモ』やジャック・ロンドンの『白い牙』などの作品を読んでいました。図書館大好きっ子という感じでしたね。
そして、同じ頃に変態性にも目覚めてしまいました。最初に「エッチだな」と感じたのがディズニー映画『ピーターパン』に出てくるティンカーベルでした。彼女を見て「小さい人間なら手でどうだってできるじゃないか」と思い、羽をむしるといったサディスティックな欲望が出てきました。
そこからスーパー戦隊シリーズなど、ヒーローもの特撮で主人公が殴られているのを見て、私も殴られている真似をして壁にガンガンぶつかっていました。
──すごく刺激的で早熟な性癖への目覚め方ですね。
当時はこれらが「エロ」なのかがわかりませんでしたが、とにかく“ムズムズ”する感じで目にするたびに快感になっていました。小学生の頃はずっと加虐的なものが大好きで、DVDショップに行って一般コーナーにあった謎のDVDをを見てドキドキしていました。
また低学年の時には同級生の女の子と触り合いっこもしていたんです。当時夢中になっていたのが「おじさんごっこ」で、平日昼間の公園にいる変態おじさんを演じながらお互いに触り合っていました。
──エッチなおままごとという感じですね。
そうですね(笑)。また、小学生の頃はたくさんの本を読んでいたのですが、中学生になってからはアニメやライトノベルに傾倒していたため、純文学や海外文学といったいわゆる「文学」から少し距離ができてしまいました。