こんな時だからこそ訪れたい、縁起のいい駅

3. J R北海道・広尾線 幸福駅(北海道)

GWに行きたい! J R全駅を制覇した駅舎マニアが教える「2022年に絶対、降りたい駅」_5
1956年8月に仮乗降場として開業、同年11月に正駅に昇格。ホームは片面で、開業時から無人駅だった(87年1月撮影)

「縁起のいい駅名で言うなら広尾線の幸福駅です。この線はずいぶん前に廃線になりました。この画像は現役だった頃に行って撮ったものです。幸福駅では、駅舎に名刺や定期券がたくさん貼られていました」

「また、幸福駅の2つ隣に愛国駅という名前の駅がありまして、愛国駅から幸福駅間の切符が『愛の国から幸福へ』のフレーズで当時大人気になりました」

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愛国駅。周辺に民家も多く、かつての広尾線では利用客の多い駅だった(87年1月撮影)

この切符、1973年は300万枚、以降4年間で1000万枚以上も売れたというから、いかに凄まじいブームだったかがわかる。1987年に廃線となった後も、駅名の縁起の良さや、多数の人が訪れていることから観光地として存続することになり、今も駅舎だけが残っている。

金運が見込めそうな駅も⁉

4. J R鳥山線 大金駅(栃木県)

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大金駅。駅の入り口が斜めなのが特徴的(2015.1撮影)

「大金駅は、隣に大金神社という小さな神社があって、そこでお祈りしたらご利益があると、金運アップを求めて訪れる人たちがいます。大金は昔からある駅で、土地の名前が駅名になっています」

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大金神社は、縁起の良い駅名にあやかって1993年に建立(15年1月撮影)

縁起のいい駅名とあって、入場券のほか、同じ鳥山線の宝積寺駅からの切符「宝積寺-大金」が、「宝を積んで大金持ちになる」という縁起切符としてよく売れていたそう。特に、宝くじの季節には大人気だったのだとか。現在、大金駅は無人駅となり、記念乗車券は売られていない。

あまり知られていないけれど、絶景の駅

5. 紀勢線 新鹿(あたしか)駅(三重県)

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1956年4月の開業時そのままの駅舎(01年12月撮影)

「新鹿駅は、すぐそばに海水浴場があって、ちょっとした山の上からみたらすごくきれいなんです。ただし、紀勢線の本数が少ないので、私は隣の駅から歩いて行きました。峠越えで、峠のてっぺんで景色がばーっと開けて浜が見えて。これは感動しましたね」

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まさに絶景!(01年12月撮影)