賞味期限切れを気にしなければ
必需品が格安で買える!
さて、実店舗は実際どれだけ安くなっているのだろう? 和田さんに教えてもらった中から都内のフードロス食品を扱う店へ行ってみた。
最初に向かったのは、東京都足立区の住宅地にある“ワケあり食品専門店”の『エコロマルシェ』だ。
シンプルな店内をぐるりと見回すと、業務用サイズの調味料や油、漬物などが目につく。そんな中から、家庭用サイズの有名メーカーのオリーブオイル106円、キャノーラ油83円を発見!
現行品とパッケージが違うような? ここでポップに気づいた。「賞味期限切れ特価」と書いてある。よく見ると、店内のほとんどの商品に同様のポップが掲げられていた。ほとんどの商品の賞味期限が切れているよう。これをよしとするかは購入者次第だが……。
家庭での植物油の1か月平均消費量でもっとも多いのが、300~500gである(平成17年度「食料品消費モニター/植物油の消費実態について」農林水産省調査)。植物油はクオリティにより価格の差があるが、スーパーで普通に買うとキャノーラ油1本(400g)は約300円、オリーブオイル1本(400g)は600円程度だ。1か月に1本使い切るとして計算すると、キャノーラ油は年間2604円、オリーブオイルは5928円が浮くことに。
日清オイリオはすでに3月1日納入分から41品目を5~47%引き上げると発表済で、今後一気に値段が上がるのは確実。
そもそも賞味期限は“美味しく食べられる期間”なだけで、販売することに罰則はないそうだから、気にしないのであれば、植物油はフードロス食品を積極的に活用すると節約になるのは間違いない。