細身の体を強化した1年

「W杯に出たい」WEリーグの新星、浦和レッズレディース塩越柚歩・25歳の今_1
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――塩越選手の持ち味は、確かなシュート、パスワーク、そしてドリブルです。特にドリブルはまるで南米の選手のような独特のフォームだなと。意識されてますか?

南米とかは意識はしてないですけど(笑)。たしかに他の選手と比べて、自分のドリブルはちょっとリズムが違うのかなって感じます。自分がそこまでスピードのあるタイプではないので、たとえば、サイドとか一対一で俊足を使って突破するというよりは、すり抜けるような感じでドリブルするのが昔から得意ですね。

――実際にお会いすると、かなり細身ですよね。去年、東京五輪の対イングランド戦で特にフィジカルの差を痛感させられたそうですが、今現在は鍛えているんですか?

はい、この1年はフィジカル面でウェイトトレーニングを取り入れて、相当鍛えてます。もちろん、自分の体のコンディションと相談しながらですけど。わたしは、身長は割とあるほうなんですが(166㎝)、同じ背丈の選手に比べると、どうしても細いんですよね。なので、足りない部分は補っていこうと。

――どうりで、体幹が強くなったし、ボールタッチの素早さが上がっているわけですね。

そうですね、もちろん相手に当たり負けしない部分は向上したんですが、そうした体の強さだけじゃなく、瞬発力というのもアップさせたくて、トレーニングに取り組んでいるんです。まだまだではあるんですけど、少しずつ結果が出始めているじゃないかなって思います。