#1「J初のイスラエル人プレイヤーはJリーグをどう見ているのか」はこちらから

「死ぬまで新しいことを学び続けたい」

誰に対しても真摯でナイスガイ。来日した時から、ネタ・ラヴィにはそんな印象を抱いている。

こちらの質問や疑問には1つ1つ真剣に耳を傾け、丁寧に言葉に変える。時にユーモアも忘れない。そして、熱い。本人に自己分析をお願いすると「常に新しいものを学びたいと思っている人間」だと返ってきた。

「サッカーは僕にとって友だちを作るツールだった」。9歳でアメリカに移住してからボールを蹴り始めたJリーグ初のイスラエル人選手、ネタ・ラヴィの日本での挑戦_1
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「サッカー選手としてというより、一人の人間として心の中心にあるのは、常に学ぶ姿勢を忘れてはいけない、ということです。わからないことは、勝手に自分で答えを見つけて終わるのではなく、誰かに聞いて、そのことに対する多くの情報を得て、答えを見出していく。僕の人生においてそれはとても大事なことだし、その探究心は新しいことにチャレンジする上でもとても重要だと思っています。できれば、死ぬまで新しいことを学び続けたい。それが僕の願いです」

そのマインドは両親から影響を受けたものだという。子供の頃から彼の両親はラヴィに何かを強いることはなく「やりたい」という気持ちを尊重し、サポートしてくれた。

「自分にとってベストだと思う選択を選び、自分の道を進みなさい」
「生きているこの世界で、常に優しい人間であれ」

この2つは幼少の頃からいつも両親に投げかけられていた言葉だ。

「子育ての過程において、親は一番の模範にならなければいけないということを両親は僕に示してくれました。そして人間の全ての根源はそこにあると感じています。僕にも最近、息子が生まれ、今はまだ7か月ですが、僕も両親のように子供のいい模範となる父親になりたいと考えています」