ふたりの対局の模様はこちら

囲碁とビジネス。碁は盤面にすべての情報があるが…


上野愛咲美(以下、上野) 対局に続き、対談もよろしくお願いします。対局を終えての感想はいかがですか。

川上量生(以下、川上) 囲碁ってヨセ(終盤)がすごく大変ですよね。囲碁の局面で一番考えるのがヨセだと思うのですが、僕は地道な作業が嫌で……。

上野 ヨセは私も好きではありませんでした。地道な作業はお仕事でも嫌いですか?

川上量生さん(左)と上野愛咲美さん(右)
川上量生さん(左)と上野愛咲美さん(右)
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川上 仕事で細かいところまで詰めてやりきるのはあまり好きじゃない(笑)。

上野 構想を描くのはお好きということですか?

川上 最初に何か大きな方針を決めてやるのは楽しいですね。

藤澤一就(以下、藤澤) ヨセは仕事では何にあたるのでしょうか?

川上 人間関係だと思います。社内の人間関係を調整するのって、すさまじく面倒くさいですよね。
でも、人間関係が壊れるだけでその部署がまるごとダメになったりするので、ケアがすごく大事。けれど、やりなくないでしょ?

「囲碁のヨセは経営者でいうなら人間関係のケア」上野愛咲美×川上量生、“N高対談”! 新たに開学予定のZEN大学の講師に、との声に「ぜひやってみたい」_2


藤澤 囲碁とビジネスの違いとは?

川上 囲碁は盤面を見れば全部の情報がありますが、ビジネスの世界は一部の情報しか把握できない。だから局面の状況をちゃんと知るのに時間がかかるんですが、情報が十分にあるときは意志決定にそこまで時間はかかりません。

ただ一見、黒石のこいつと黒石のこいつがつながっているように見えるけど実は仲が悪いとか、そういう人間関係の問題がからむとすごく大変。それをケアするのがヨセに近いのかもしれません。