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古臭い窮屈な老後を蹴飛ばして!

<ミエのこころえ>

50歳過ぎたら、
「いつか」とか「そのうち」なんて
言っていられない。
ましてや、我々は高齢者。
先延ばしは禁物です。
今でしょう。挑戦を始めるのは。

年寄りに襲いかかる
老化のスピードといったら
おそろしく速いんです。


「ミエさんはいつもお元気ですね」
「毎日、忙しく飛びまわっていて、疲れしらずですね」
「よく笑って。楽しそうで結構ですね」
「本当に前向きだなぁ」
そう言っていただくと私は「はい。その通りで」とお答えします。
時間を無駄にせず、元気に楽しく前向きに生きるというのは、私の信念でもあるからです。

ひと昔前までの70代のイメージといえば陽だまりの縁側で近所のじいさんやばあさん相手におしゃべりをし、日がな一日お茶を飲む腰の曲がった年寄りでした。
60歳になれば「赤いチャンチャンコを着て元気で長生きしてよかった」とみんなにお祝いをしてもらうのが幸せとされたころ。
でもそんな格好をしたがる人、今、どこにいるのかしら。

縁側の座布団に座っている70代だってそうそうお目にかかりません。
80代の女性も、今はおしゃれをして街を闊歩しています。
平均寿命は延び、人生百年時代になりました。
年齢にとらわれず、人がそれぞれの生き方を選択できる社会に、私たちは生きています。そして、この社会をつくってきたのは、ほかならぬ戦後生まれの私たち世代です。

古くさい窮屈な老後なんか蹴飛ばして、身体が動くうちに、アクティブに行動しましょうよ。
「いつかやってみようと思っているんだけど、なかなか」
「そのうちにね、何かきっかけがあればいいんだけど」
こんな言い訳をしていては、つまらない老後が待っているだけです。
時はあっという間に通り過ぎていきます。その分だけ、人は年をとります。

心と身体を動かさず、ぼんやり暮らしている年寄りに襲いかかる老化のスピードといったら、おそろしく速いんです。