やりたいことがあればできない理由を数えない

気がつくと、何かしたいという気力も消え、外に出る体力もなくなり、昨日と同じ今日を過ごすことさえできなくなってしまいます。
「いつか」と「そのうち」はありません! 

やりたいことがあれば、できない理由を数えずに「今だ」と、思い切って前に進むこと。
私が声を大にして「今でしょう」と言うのは︑反面教師が身近にいたからでした。

麻雀が大好きだった私の父は、高齢になり仲間と集まることができなくなると日がな一日ソファの上で過ごすようになりました。
見るともなしにテレビをつけその前から動かない、ものもしゃべらない……。
娘の私が外に行こう、散歩に出ようと誘っても、ただ首を横に振るだけ。
どんどん無気力になり、表情も乏しくなっていきました。
そんな父の姿を見ながら、ため息とともに最後の時間を過ごすのは哀しいと、つくづく思いました。

仕事や子育て、夫の世話からも解放され、自分らしく生きることができる60代からの時間は、いわば人生のごほうびです。老いの華です。
この恵まれたときを思い切り謳歌しなくてどうするんですか。
気力が残っているうちに、ひとりでも楽しめるものを見つけて、わくわくしながら過ごしましょうよ。
母でも妻でも嫁でもない、本来の自分を大事にして、ひとつでも多くのものに触れ、多くの新しい経験を重ね、楽しまなければもったいない!

人生は有限で、一度きりなんです。