減酒外来とは

アルコール依存症とは、反復的なアルコールの摂取により飲酒をコントロールすることが困難になり、長期にわたって大量のお酒を飲み続けることで引き起こされる病気です。
アルコール依存症の患者は国内で約100万人と推計されていますが、医療機関を受診しているのは、その約5%に過ぎません。
その理由のひとつに、アルコール依存症の治療は重症患者が対象のため、断酒治療に限られているということです。そのため、重症患者にとって断酒治療はハードルが高く、なかなか治療は進まないことは多くありました。

ですが、アルコール依存症は、ある日突然なるものではありません。
疲れているかも……体調がつらいかも……と思いつつ、病院に行かず、検査もせず、放置していくと大きな病気になってしまうのと同じで、アルコール依存症もはじめはお酒の量や回数が徐々に増えていく軽度から、だんだんお酒を飲まずにはいられない重度へと変化していくのです。
重度になってから治療開始するのでなく、軽度からの治療の必要性に着目して2018年に日本アルコール関連問題学会より「新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン」が出され、早期診断と治療に重点を置くことになりました。これによって「断酒」しかなかった治療目標に「減酒」も加わったことにより「減酒外来」が設けられるようになったのです。

「減酒外来」はお酒を完全にやめるのではなく、お酒の量を減らしていくことが目標のため、受診のハードルを下げ、重症化する前に治療を受けることができ、早期回復の見込みを期待できます。

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