
高齢者になっても見た目は大切だから…作り笑いでもOK! 笑い顔を作るだけで、ドーパミンが分泌されストレス緩和になる笑顔
健康で元気に90歳の壁を越えていくためには、毎日の暮らし方が大切だ。見た目を若く保つコツ、そして笑顔でいることの科学的な効能を『教えて! 毎日ほぼ元気のコツ 図でわかる 鎌田式43のいい習慣』から一部抜粋・再編集してお届けする。
『教えて! 毎日ほぼ元気のコツ 図でわかる鎌田式 43のいい習慣』 #2
Q 高齢者になっても「見た目」は大切ですか?
「見た目がすべて」は、ちょっと言い過ぎかもしれませんが、やはり「見た目」はとても重要です。南デンマーク大学で行われた調査によると、見た目年齢が若い人の方がそうじゃない人に比べて血管年齢も若く、認知機能も保たれているだけでなく、実際に長生きしていることがわかっています。命の長さに関係していると言われる白血球の中のテロメアの長さも長かったのです。

見た目を若くする工夫を!
ぼくも、見た目を若くするようにこざっぱり、きれいにしているようにいつも意識しています。おしゃれなストールや大好きな帽子を身につけたり、黒っぽいシャツには派手なジャケットを合わせるなど「鎌田らしさ」にこだわっています。
見た目の老化の最大の原因は姿勢の悪さ。姿勢を正して胸を張ってお腹はへこませる。歩くときは大股で早歩きを心がけています。また、歩きながら胸ひらきランジをときどき入れたり、時間があるときは15分の「お手抜き速遅あるき」をしたりもしています。
A 見た目年齢が若い人の方が長生きしています。生き方はヨタヨタでも姿勢だけは、まっすぐに!
Q 笑うと健康にいいそうですが、
笑えるような楽しいことがありません。
ウキウキ楽しそうな顔をして過ごしましょう
「うれしい」と感じるとき、人の脳では前頭前野の血流が増えていることがわかっています。前頭前野というのは、記憶や感情をコントロールする部分です。さらに、口角を上げて笑い顔をつくるだけでも前頭前野の血流量が増えるという驚きの結果が出ました。
笑っているとストレスが減る
楽しそうな顔をしていると、快感や多幸感を得る脳内ホルモンのドーパミンの分泌も活発になります。アメリカのカンザス大学の発表によると、作り笑いでも心拍数が安定しストレスが緩和するとのことです。
ストレスが緩和されれば血圧も安定します。ストレスは慢性炎症を起こしやすいので、ストレスが緩和されれば慢性炎症が起こりにくくなり動脈硬化も起きにくくなります。認知症のリスクも少しだけ減ります。

笑顔で顔のアンチエイジングを
いつも口角を上げていると、「顔(表情)」のアンチエイジングにもなります。また、笑顔の人には自然と多くの人が集まり、楽しいことが増えたり応援してもらえたりすることも多くなります。
まずは、作り物でいいから笑顔をつくる。それが人生をどんどん良い方向にまわしてくれます。気がつけば、心の底から笑っている自分を見つけられるでしょう。
A 作り笑いでも効果あり!いつも口角を上げていると幸せが近づいてくる。
文・鎌田實 写真/shutterstock
教えて! 毎日ほぼ元気のコツ 図でわかる鎌田式 43のいい習慣
鎌田 實

5月26日発売
1,540円
A5版 160ページ
978-4-08-781740-9
健康で元気に90歳の壁を越えていきたい。そのためには、毎日の暮らし方が大切です。不眠、肥満、高血圧などの“老いる”ショックをぼく自身がどうやって乗り越えてきたか、同じ悩みを抱える中高年に43の解決法を紹介します。
図解でなるほど!!
Q&A形式なので、どこから読んでも大丈夫!
<もくじより>
Q眠れないときは、睡眠薬に頼ってもいいでしょうか。
Q何をすれば、毎晩ぐっすり眠れますか?
Qやせなきゃと思いつつ「もったいない」とつい食べ過ぎ……。
Qコレステロール値が高いと言われました。薬を飲みたくないんですが……。
Q毎日“スッキリ”出ない……。理想のバナナうんちに近づくには?
Qポリープが見つかり、大腸がんが怖いです。がんを遠ざけるには?
Q老化は、どこから始まるのでしょう?
Etc.
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