「ガチャガチャゴチャゴチャパラダイス!の巻」(ジャンプ・コミックス127巻収録)
今回は、カプセル式の玩具自動販売機、すなわちカプセルトイに発想を得た両さんが、次から次へとヒット商品を展開するお話をお届けする。
カプセルトイは、くじ引き形式の玩具をカプセルに封入し、コイン投入式のベンダーに入れて販売されている製品だ。
1960年代にアメリカから輸入されると、1970年代には安価なゴム人形や模型を入れたものが駄菓子屋の店先に並ぶようになった。「スーパーカー消しゴム」や「キン消し」を夢中で集めたオヤジ世代も多いだろう。
1990年代以降は価格や製品のクオリティーがグッとアップし、広い年齢層を対象にするようになった。
また現代では、日本のサブカルチャーを代表する世界的に通じるアイテムのひとつとなっており、秋葉原を訪れた外国人観光客が、ひたすらマシンにコインを投入している……といった光景もすっかりおなじみとなった。
もともと日本は、人形や盆栽などに見られるように、アイコンのミニチュア化はお手のもの。巾着や煙草入れ、印籠などを帯に吊るすのに使った留め具「根付(ねつけ)」などは、現代のカプセルトイや携帯ストラップに相当するアイテムだといえるだろう。動物から昆虫、魚、植物、静物、人の顔、建物、神様仏様まで、その題材は実にさまざま。小さくて精巧で、実用品としてだけではなく装飾品、趣向品としても親しまれている。
それでは次のページから、両さん流カプセルトイビジネスを、たっぷりとお楽しみください!!