『Dr.STONE』THE STAGE 〜SCIENCE WORLD〜(以下「ドクステ」)の東京公演が、2022年7月18日(月・祝)まで、池袋サンシャイン劇場で行われており、その後、7月21日(木)~24日(日)には、AiiA 2.5 Theater Kobeでの神戸公演が控えています。
本記事では、ゲネプロ(最終リハーサル)の写真と、初日公演の様子をお届けしていきます!

2017年から「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた大人気漫画『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎、作画:Boichi)。2022年3月に完結し、最終巻となる26巻が、7月4日に発売されたばかりです。

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26巻書影。1巻の表紙と比べると仲間も増え、「遂にここまで来たか……!」と感慨深い最終巻の表紙 ©米スタジオ、Boichi/集英社

(ここから『Dr.STONE』の良さについて語りますので、「言われなくても!」という方は、次ページのドクステレポートへどうぞ)

そもそも、漫画『Dr.STONE』は素晴らしい

申し遅れましたが、このレポートを書いているのは、以前「三国志の記事」を書いた、ラジオ局・ニッポン放送のアナウンサー、箱崎みどりです。
私は、弊社の吉田尚記アナウンサーに「最近のイチオシ」と勧められて、『Dr.STONE』を読み始め、一気にハマりました。少年ジャンプが発売される毎週月曜日が楽しみで、3月の連載終了から先週号の特別読切までの間、ずっとそわそわしているほどでした(が、最終回の後の千空たちの活躍を読めて本当に幸せです)。

『Dr.STONE』の主人公は、突如、世界中の人類が一瞬で石化してから3700年が経った世界で、一人目覚めた少年・千空。彼は、科学を中心とする超人的な頭脳と不屈の精神で、トライアンドエラーを繰り返しながら、仲間と協力して石の世界で一から文明を作り上げていきます。

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全ての人類が突然石になって3700年、大木大樹が目覚める 撮影/平沼久奈

文明再興を目指すという壮大なスケールの物語ながら、有能な登場人物がそれぞれの得意分野で力を発揮するため、息もつかせぬ展開の速さ、面白さで、先へ先へとページをめくる手が止まらなくなります。
毎週、文明が失われた世界で、鉄、電気、自動車、スマホ等々、次々と登場する予想を超えるクラフトの数々にワクワクしましたし、コツコツ地道な歩みの尊さ、大切さ、そして、そこから夢と未来が広がることを教えられました。

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石化前はロケットの発射実験を繰り返していた千空。「宇宙に行く」という彼の幼少時からの夢は叶うのか 撮影/平沼久奈

大切なことが詰まった『Dr.STONE』を、たくさんの子どもたちに読み継いで欲しいと思っています。

連載完結後も、特別読切、テレビスペシャル、アニメ3期、国立科学博物館コラボ、オーケストラコンサート、公式ファンブック刊行等々、話題は尽きません。この展開の多さ、幅広さは、作品の力がなせる業だと思っています。多メディア展開のうちの一つ、待望の2.5次元化、ドクステについては次ページで!