新庄 耕（左）、ピエール瀧（右）

瀧さん「『もうええでしょう』は、もう、ええでしょう」新庄さん「やっぱり求められちゃいますか、あのセリフ(笑)」瀧さん演じる法律屋・後藤と、マキタスポーツさん演じる地上げ屋・林のシーンのロケ地で、ドラマ中とまったく同位置で談笑するお二人。

ぴえーる・たき ◉ 67年、静岡県生まれ。89年、石野卓球らとテクノバンド「電気グルーヴ」を結成し、91年にメジャーデビュー。Netflixシリーズ「地面師たち」では、地面師集団の法律屋・後藤を演じる。

しんじょう・こう ◉ 83年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。2012年「狭小邸宅」で第36回すばる文学賞を受賞。著書に『狭小邸宅』『ニューカルマ』『サーラレーオ』『地面師たち』『夏が破れる』などがある。

『地面師たち　アノニマス』 集英社文庫 定価693円（税込） 発売中 100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師グループのメンバーが、首謀者・ハリソン山中に出会うまでのそれぞれの前日譚。 「山中」と名乗る実業家から報酬300万円で不正に加担するように依頼された司法書士の後藤は、仕事人としての矜持からその申し出を一蹴する。しかし、長年慕っていた事務所の所長が自身の長男に経営権を譲ったことで事態は一変し…… (「ランチビール」)など、全7編収録。