エントリーモデルでも「十分すぎる性能」

ノートブックかデスクトップかが決まったら、それに応じてモデル選びをしていきます。

まずMacBook Airに関しては「M1か、M2か」が判断の分かれ目。「M1」や「M2」はMacに搭載されているチップの名称で、これによってコンピュータの性能を左右するCPUやGPUなどの性能が異なります。

M1よりもM2のほうが新しく高性能で、おそらく将来的にはM3、M4…と進化していくと見られます。なお、MacのチップにはM1をさらに高性能にした「M1 Max」や「M1 Ultra」、M2をさらに高性能にした「M2 Pro」「M2 Max」も存在しますが、これらのチップが必要なのは先に述べた"プロの道具"が必要な人に限られるでしょう。

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今年1月には最新のチップとなる「M2 Pro」「M2 Max」が発表された。しかし、大多数のユーザにとってはオーバースペックといえる

最低限知っておきたい知識としては、M1やM2と呼ばれるチップは、Appleが自社開発したものであるということ。そして、その性能は従来の常識を覆すほど画期的で、2020年11月のM1搭載MacBook Air発表時は「過去1年間に販売されたWindowsノートパソコンの98%が搭載しているチップよりも高速」とAppleが発表しています。1世代前のMacと比べても、CPUは最大3.5倍、GPUは最大5倍の速さでした。

そして、2022年にリリースされたM2は、M1と比べてさらにCPUが18%、GPUが35%パワフルになっています。このことだけを聞いても、いかに今のMacがエントリーモデルでも日常生活のあるゆるシーンで十分すぎるパフォーマンスを発揮するかがわかってもらえると思います。

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「M1」チップのCPUパフォーマンスは、当時の最新Windowsマシンに搭載されるチップよりも遥かに優れていることで話題となった