おじテックを広げていきたい

もう一つの工夫点はパッケージだ。
ショーツのパッケージとは思えない、スタイリッシュなデザインにした。
パッケージに入れるフレーズは何度も試行錯誤したそう。

「はじめは“尿漏れ対策”とパッケージに入れていましたが、それだと買うのが恥ずかしいという意見が多かったのです。そこでちょっと面白くして“秘密厳守”とキャッチを入れていたのですが、それも不評で…。

思い切って、パッケージからは尿漏れの文言をとって、ブランド名だけにして、POPなどで尿漏れについては訴求することにしました。
売り場も男性用のビューティーコーナーの近くに置くことにして、30代のライト層にも手に取ってもらえるようにしたことが、今までの尿漏れパンツのイメージを覆すことができたんじゃないかと思っています」と森永さん。

トイレの後のちょい漏れ、残尿でズボンにシミ…男の尿漏れをばれずに解決する画期的パンツとは?~「おじテック」最前線_6
シンプルなパッケージデザイン。展示はメンズコスメと並べて違和感がないようにした
すべての画像を見る

今後は、夏に備えて、メッシュ素材の接触冷感が特徴の尿漏れパンツを4月から販売する予定だ。

「調査や男性社員に話を聞いて、実際に尿漏れに悩んでいる人は案外多いと実感しました。そんな男性たちの日々の生活を快適にできればと開発しました。年齢とともに尿漏れに悩む人は増えていきますが、それを恥ずかしがることなく、軽く明るく考えていつまでも元気に過ごしていただきたいという思いがあります。

今後、メンテックならぬ、おじテックが広がっていったらよいなと思います」と木村さん。

女性のライフステージに合わせたフェムテックはいまや大きなマーケットとなっている。
男性用のケア商品がトレンドになる日も近いのかもしれない。


取材・文/百田なつき