宝石のような豚ホルモンに至宝のバラすじ

12 コブクロ(焼肉 ほりぐち)

長野県の飯田と並び、焼肉タウンとして有名な北海道の北見。この北見にはテレビのロケで訪れたのだが、そこで衝撃の焼肉に知った。
北見で焼肉というと、牛サガリ(ハラミ)と豚ホルモンが有名なようだが、ほりぐちの豚ホルモンが今まで食べてきた豚ホルモンと別次元の美味しさなのだ。
そう、肉バカがハマったのが和牛ではなく豚。それほど凄かった。

屠畜してから3時間後にはお店の冷蔵庫に保存しているという豚ホルモンはどれも輝くような美しさ。蒸し焼きのようにしてちょい焼きで食べた豚版のマルチョウとも言える丸ホルモンにも腰を抜かしたが、コブクロがさらに凄く、食感やジューシーさ、臭みの無さ等、まだ生きているのではないかと錯覚するほどの鮮度で、間違いなく人生最高のコブクロだった。

なかなか行ける場所ではないが、北海道に行った際には無理してでも必ず食べに行く価値がある。テレビのロケで時間もなかったので、写真を撮れず、その輝きをお伝え出来ないのが残念でならない。

13 バラすじ
(炭火焼 ゆうじ)

【部位別・肉ニシュラン】一切れで白米一膳食べてしまうほどのサガリ、関東三大ハラミの筆頭、パーフェクトなカルビ…心が震えるほどおいしい焼肉の現在_5
焼肉界の宝ともいうべき至高のバラすじ

日本一旨いホルモンを食べられる渋谷のゆうじ。ホルモンの鮮度、ホルモンを洗い、汚れを落とす仕込み、そして部位ごとに調整される絶妙な味付けは、他のどの焼肉店でも体験したことのないハイレベルなもので成り立っている。

ホルモンがメインと思われがちなゆうじだが、実は正肉のクオリティも抜かりがない。
イチボやミスジ、トモサンカク、サーロインなど、何を食べても美味しいのだが、最近ハマったのがバラすじ。脂が多く、普通であれば避けられがちな部位なのは間違いないが、脂の重さを感じさせずまろやかに感じさせてくれるタレのおかげで異常に旨いのだ。

特にお腹いっぱいになった頃に〆として食べるとたまらなく高揚し、さらに白米を食べてしまう。決して他の焼肉店では食べたいと思わない部位だが、こういった部位を至高のレベルの昇華させる技術こそ、焼肉界の宝ではないだろうか。